西はりま天文台 便り

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西はりま天文台 便り

西はりま天文台 なゆた 西播磨暮らしの中で星と宇宙に身近に触れられるのは新聞の記事です。
未だに、新聞を読む時は、必ず星の話題やあたらしい天文学や天文に関する話題を探します。

産経新聞の夕刊1面に小さな記事ですが「編集余話」というのがあります。
2006年11月6日に入って、天文好きには有名は「西はりま天文台」のおもしろい話題が
連載されました。
小さな記事だけれど、最新の天文学に気楽に触れる事のできる世界一の天文台について機知に富んだお話を矢木拓真記者が書かれているのでここに紹介したいと思います。

★西はりま天文台便り@2006年11月6日〜11日産経新聞夕刊
行楽シーズンの真っ只中の兵庫県立西はりま天文台(佐用町同県)。口径2メートル、国内最大の反射望遠鏡が誰でも利用できるとあって、連日家族連れや郊外学習の子どもたちでにぎわっている。"開かれた天文台"がウリで、望遠鏡の愛称も一般公募。サンスクリット語で「極めて大きな数」を指す「なゆた」に決まった。

なゆた完成から丸2年。ひと目のぞけばスケールの大きな宇宙の神秘が広がる。
日本で最も宇宙に近づける場所から、夜空の話題を紹介する。


★西はりま天文台便りA
「なゆた」を使った研究の目玉の一つは、宇宙人探し。なゆたに分光器(プリズムPrism)を取り付け、宇宙人が発するレーザー光線をとらえる試みだ。米ハーバード大など、世界の名だたる研究機関と方を並べるこの取り組みには、小学生ら一般の天文ファンも参加している。

研究員は「宇宙人が存在するかどうかはわからない」としながらも、「議論していても始まらない。まず探してみる事が大切。子どもたちには、大きな宇宙の中でつまらない争いごとをしている
地球人のあり方も考えてほしい」と熱く話す。


★西はりま天文台便りB
宇宙人の存在を示す現象をとらえた場合でも、公表するには、ハードルがある。まず各国の研究機関に連絡、各地で同様の現象が確認された後、国連事務総長に通報した上でメディアに発表〜となる。しかし宇宙人へのメッセージは、国際協議で合意が得られるまで送ることができない。なゆたを使った観測でも、参加者は「発見された場合でもひみつを守る」との誓約書を提出しなければならない。しかし「黙ってられるワケないですよね。そんなことしたら病気になっちゃう」と研究員。



★西はりま天文台便りC
天体観測に取り組む研究員は、昼夜逆転の生活を余儀なくされる。星空の夜はもちろん、
なゆたを操り研究に没頭。「晴れているのに観測しないのは県民に失礼」と口をそろえるが、明け方には眠気で視界がゆがむ。
悪天候の夜もデータ解析に終われ、日中も講習会やイベント、一般からの質問への回答と忙しい。
早朝にようやく帰宅しても、起き出した子どもたちに睡眠のじゃまをされる。 「サラリーマンのように、たまには仕事帰りに赤提灯でいっぱいやってみたい」と研究員はぼやく。


★西はりま天文台便りD
「なゆた」は一般に公開されている望遠鏡としては世界最大。多くの人が宇宙の神秘に触れられるように、誰でも参加できる観望会が行われている。午後7時30分に集合し、明かりが消されると、観測開始。淡く光る天王星や‘織姫星‘として知られるベガ、視界に入りきらない巨大な月・・・。
列になり、解説に耳をカナ向けながら一人ずつ覗き窓に目を近づけると、誰もが星のように瞳を輝かせる。普通の人が地球上で最も宇宙に近づける場所。しかも無料。利用しない手はない。


★西はりま天文台便りE
星空が美しいのは冬と思われがちだが、天体観測の敵になる星の瞬きが多い。最も適しているのは晴天が多く、空気の透明度も高い晩秋だ。この時期、人気の天体はペルセウス座の二重星団。
「なゆた」で見ると、無数の若い星が密集し、天の川を泳いでいるような感覚を味わえる。
”青い雪玉”と称されるアンドロメダ座の惑星状星雲、”ガーネットスター”と呼ばれるケフェウス座の赤色超巨星なども夜空を彩る。
「秋空はセンチメンタルな気分にさせる星が多い」と研究員。   (矢木拓真)


★西はりま天文台便りF2006年11月13日〜18日産経新聞夕刊
西はりま天文台は、標高435メートルの大撫(おおなで)山頂にある。なだらかな山々が重なる景色は解放感にあふれ、周囲を赤く染める夕日にうっとりする。晩秋には下界が濃い朝霧に包まれ、
山頂からは雲海に囲まれた神秘的な光景が望める。
結婚式が行われたこともあり、研究員はひそかに”恋人たちの丘”と呼ぶ。
周辺には安く泊まれるロッジもあり、夜の観望会にもカップルが目立つ。昼は大自然にどっぷり浸かり、夜は美しい星を眺める〜そんなロマンチックなデートが楽しめる穴場だ。


★西はりま天文台便りG
雲やきりだけでなく、風が地熱を起こす空気の渦も天文観測の天敵。見えない敵を防ぐためのさまざまな工夫が施されている。望遠鏡格納塔は、外側をスムーズにかせが吹き抜け、渦が発生しないように円筒形を採用。地熱による空気の渦を避けるため高床式になっている。
さらに観測者の体温が起こすわずかな上昇気流を吹き流すため、格納塔に設けられた6つの窓・・・。「なゆた」の性能を最大限に引き出すために綿密に計算された”こだわり天文台”なのだ。


★西はりま天文台便りH
平成2年の開設時から西はりま天文台を支えてきたのは全国有数の規模を誇る「友の会」。
会員の輪は海外や南極・昭和基地の越冬退院まで約700人に広がっている。
隔月に開かれる例会では会員が泊り込み、思う存分天文三昧。研究員による公園や望遠鏡の使いかた講習会、天体の写真札名など、幅広い活動に取り組んでいる。一番の魅力は「なゆた」で自由にてんたいかんそくができること。日本最大の望遠鏡を自分が好きな星に向ける〜
そんなぜいたくが、根強い人気を支えている。


★西はりま天文台便りI
完成時、宇宙の観測限界点137億光年先まで観測できるとされた「なゆた」だが、性能はまだ、100%発揮できていない。主因は街あかりだ。「星の町」としてPRする地元・兵庫県作用町は、
街あかりが観測の障害とならないよう、サーチライトを禁止し、看板のあかりを下向きにするなど、
美しい星空の維持に取り組んでいる。
しかし、姫路市など周辺都市の街あかりが夜空に反射し、現在観測できるのは
100億光年程度。研究員は「夜景が美しいと思えなくなった」と恨めしそうだ。


★西はりま天文台便りJ
ラブソングで♪星の数ほどの出会いの中で・・・との歌詞を耳ににするが、星はどれぐらいあるのだろうか。研究員によると、宇宙の観測限界までに存在する銀河は1000億個。
ひとつの銀河には1000億の星があり、観測できる範囲には100がい(10の20乗)個の星がある計算になる。方円今日の名前の由来である桁数。那由多(なゆた)よりは少ない個図宇多が、
地球上のの海岸の砂を全部集めた数よりも多いのだとか。そんな話を聞かされると、
安易に「星の数ほど」という言葉は使えない。


★西はりま天文台便りK
国内最大の口径2メートルを誇る「なゆた」だた、数年後には日本一の座を譲る事になりそうだ。
平成23年の完成をめざし、岡山県浅口市の国立天文台岡山天体物理観測所に口径3.8メートルの光学赤外線望遠鏡を建設する計画がすすんでいるからだ。トップでなくなる事にさびしげな研究員もいるが、航海天文台として世界最大は変わらないし、大型望遠鏡が近くにできれは連携観測も可能になる。「大きな望遠鏡ができても、なゆたがきっかけで宇宙に興味を持つ人が増えたとするならば本望です」と台長。

兵庫県立西はりま天文台公園内 西はりま天文台

★兵庫県立西はりま天文台公園内 西はりま天文台 http://www.nhao.go.jp/home.html
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